• 映画『バッシング』
       映画『バッシング』(小林政広監督)という映画のDVDを時々見ています。今もまた見たくなってウズウズしているのですが、精神病院の主治医に貸していて見れないので、とりえずあの映画について考えていた事をまとめておいて、視聴した時により楽しく見れるように準備しておこうと思います。   『バッシング』が公開されたのは2005年頃だったと記憶しています。その時自分は20歳でした。引きこもりをやめて、外に出始めて、社会...
  • ぼやき
       自分はいろいろなブログを閲覧して、いろいろな方々のいろいろな考え方に触れるのが好きです。   今は病状も悪いですし、「読書に集中したい」という事情もあるので、閲覧は長いこと休止していますが、以前、あるブログの記事に非常な違和感を覚えたことが、強く記憶に残っていますので、その事を書いてみたいと思います。   それは、AKBとかノギザカなどのアイドルグループに対する嫌悪を綴った記事でした。その方がなぜ彼女ら...
  • 加藤周一『羊の歌』
    『羊の歌』は名作だと思います。著者の力量に思わず感嘆するような描写がたくさん出てきます。加藤周一の叔父の話もとても良かったです。この叔父は体が丈夫なのに、生涯職業に就いた事がなかったそうです。というのも、ある程度の財産があったからです。まるで夏目漱石の『それから』の主人公、長井代助みたいです。高等遊民、今でいうニートです。叔父は奥さん以外の女を知らず、友達もおらず、寂しいような生活だったけれど、満...
  • 兄の話②
       書き忘れていた。   兄は沖縄でも優秀な子供が集まる事で有名な幼稚園に通っていた。マーチングバンド部に入り、その部でも重要なポジションを務めて、何度も大きな大会に参加して賞を貰っている。本土の大会に行った事もあるようだった。   「先生方に、いくらお金を渡しましたか?」   マーチングバンド部の父兄の間で、このような会話が普通に飛び交っていた。「お金」とは賄賂の事である。先生達に賄賂を渡す事で、部の中で...
  • 兄の話①
       兄の子守唄は『同期の桜』だった。軍事オタクの父がふざけて歌っていたそうだ。   「貴様と俺とは同期の桜…」   両手で兄を抱き、はげしく揺さぶりながら歌った。   親戚の前で、父は片手の手のひらに兄を立たせて、落ちないように空中でバランスを取って自慢した。親戚はいっせいに父を叱り、止めた。兄は笑っていた。   昔から物怖じしないのが兄だった。   大型バイクに父と一緒に乗って出かけたりもしていた。かなり飛ばし...
  • 祖母の話③
       朝起きるとすぐに私の意識に影がさした。   「また今日もおばあちゃんの家で退屈なんだ」   朝食を食べたら準備をして、母の車に乗って、祖母の家に行く。母はそのまま職場へと向かう。だから起きるとすぐに祖母の家の退屈を思い出し、心の中に寒気が侵入するような思いがした。   私はあまり駄々をこねる性質ではなかったから、泣いたり、わめいたりする事はなかった。   だけどそんな私でも、毎日続く退屈には気が滅入ってし...
  • 祖母の話②
    (この話は小説ではなくて本当にあった私の体験談です。急に祖母の事を書きたくなったので書いています。推敲とかはあまりしません。思いつくままにテキトーに垂れ流します。構えないほうが記憶をスムーズに吐き出せると思うからです。気分次第で途中でやめるかもしれません)   その事情には「金」が深く関係していた。   祖母の家はオンボロの平屋の一軒家だった。祖父の他に、伯母、叔父が住んでいたが、二人は家賃を払ってくれ...
  • 祖母の話①
       祖母はいつもぐーぐーイビキをかいて寝ていた。私は退屈だった。ある日、起きた祖母を捕まえて、   「おばあちゃん。宝物探しゲームをやろう」   と言った。   「あのねぇ、さっきおばあちゃんが寝てる時に、家のどこかに石を隠したの。どこにあるか探してみてよ! おばあちゃんが見つけたら、つぎはおばあちゃんが隠してね。ぼくが探すから、ね?」   祖母は浮かない顔をした。そして言った。   「……うーん……おばあちゃんはね...
  • 加藤周一『羊の歌』
       『羊の歌』の加藤周一は祖父を描くにあたって祖父を客観的に描くように努力を払っています。祖父が女遊びをしていた事に対して、単純に道徳的に批判したり軽蔑したり呆れたりせずに、またそれを擁護する事もいたずらに肯定してみせることもせず、ひたすら祖父を祖父として私情をはさまずにそのままの姿形に描いているのが実にすばらしいと思います。「客観的に描くように努力を払っている」とさっき僕は書きましたが、たしかに...
  • 馳星周『長恨歌』
       馳星周の『長恨歌』を読み終えました。不夜城シリーズの第三作です。第一作と第二作はアクションや物語性に魅力がありましたが、この第三作『長恨歌』は人物の心理(主に「恨み」などといった情念)に圧倒される作品でした。第一作、第二作に見られたマグマのようにドロドロした熱い情念は影を潜めましたが、自分としてはシリーズの中でこの作品が最も面白く完成度も高いと感じました。   これまでのシリーズは作者が人間の情念...

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野間

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