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ぼやき



この四コマを見て改めていしいひさいちは天才だなぁと思いました。
一コマ目に「子供の安全」と書いてあります。これは、大人たちが子供たちの安全を守っているように見えて、実は子供たちを管理・統制して大人達に反抗しない従順な子供たちを作ることで大人たちは結局自分たちの安全を守っている、ということだろうと思います。
こうして子供たちは判で押したように無個性な「安全な子供」たちになってしまい、無個性な「安全な子供」たちは無個性な「安全な大人」たちになってしまいます。
「安全な大人」たちになってしまった大人たちは「安全な町(社会)」を築きます。それが四コマ目です。安全で平和な町ですが、同じような建物と電柱(街灯?)が規則正しく整然と並ぶだけの無個性で無機質な退屈な町です。「ヒュー バサ バサ バサ」というのは「町」=「社会」=「日本の精神性」の閑散を表現していて、大きく書かれた「終」の字は日本が改善される見込みがなく「終わっている」ということや、作者の深い諦念を表現しています。「安全な大人」たちが「安全な子供」たちを量産し「安全な子供」たちは「安全な大人」たちになって再び「安全な子供」たちを量産し社会の退屈な秩序を守って行く。一コマ目から四コマ目、そしてまた四コマ目から一コマ目の永遠の退屈な繰り返しが日本人の人生の全て。日本人の人生は四コマに集約できるほど単純で退屈。作者はそう言いたいのだと思います。
四コマ漫画にこれほど複雑な内容を反映できる人はいしいひさいちだけだと感嘆しました。
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