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ぼやき

内地の人は沖縄の雨をスコールと呼ぶ。お天気キャスターが言っていたほどだからよほど定着した呼び方なんだろう。沖縄の人は沖縄の雨を普通に雨と呼ぶ。自分は以前「なにがスコールだ。差別しやがって。沖縄をフィリピンとかと同じだと思っているんじゃないか」と怒ったことがある。まるでフィリピンを見下したかのような言い方で、自分は反省して、二度とこんなことを言わないようにしようと思った。しかし最近またテレビで沖縄の雨をスコールと言っているのを聴いて「東南アジアと一緒だと思ってるんじゃないかこいつら?」と言ってしまった。馬鹿なことを言ってしまったと思ってまた反省している。日本もアジアである。しかし日本には「日本はアジアじゃない」という優越感を持っている人が多くて、自分もそのような優越感を無意識に持っているらしい。自分はアジアを差別しているつもりはないつもりでいたが無意識にアジアを差別する醜い心を持っていたようだ。そしてまた今回の件で差別という感情は非常に根深い物で単純に反省しただけでは容易に解消できないということもわかった。自分は自分の差別感情をなるべく解消するように努力していこうと思うが、たぶん自分のこの無意識の根深い差別感情は一生治らないのではないかと思う。〈差別は完全には治すことができない〉と自分は思う。差別に完全な根治はないし、差別は永遠に終わらない。地球から無くすことはできない。しかしそのような危険な感情であるからこそ差別を自己の中から軽減するように努力するべきだと思う(無くすことはできないが軽減することはできると思う)。差別する側の人間は単純に「私は差別をしない」とか「差別反対」などと言って自己の差別感情を免罪するべきではないと思う。差別する側の人間の中にはどれほど差別を嫌悪している人間でも心の中には必ず根深い差別感情が存在している。「差別反対」と言って周囲の人たちを啓蒙することは大切だが、同時に自己の中に存在する差別感情も見落とさず軽減していく作業も大切である。差別者が生きていくということは被差別者を踏み付けていくということである。どれほど差別に反対しても差別者が生き続ける限り被差別者を虐げることを避けることはできない。完全に差別を辞めるには自害するしかない。差別に反対する差別する側の人間はそういうことにもっと自覚を持ち差別感情を軽減する努力を生き続ける限り一生続けないといけないと思う。そして一生差別される側の人たちに対して謝罪の気持ちや罪悪感を持ち続けないといけないと思う。そういう謙虚な姿勢が本当の「反差別」の形だと思う。


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現に、沖縄で反基地・反差別の活動をする内地の人たち(ナイチャー)は、沖縄の人に対して差別的言動をしているということをよく聞く。
「差別反対!」と声高に叫んでも差別は無くならない、ということが内地の人たちを見るとよくわかる。
謙虚でないと差別は無くならない。自己を「醜い差別者」と認めること。そこからすべては始まる。


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「どうして自分は東南アジアに対して差別感情を持っているのだろう?」と思って考えてみた。
自分は小さい頃祖父母の家によく行っていて、祖母からたまに東南アジアの悪口を聞かされたことがあった。「あいつらは野蛮だぞ」「汚いぞ」「ご飯を食べる時、膝を立てて食べるぞ」などということを聴かされた覚えがある。
そういう体験が自分の東南アジアに対する差別の原因なのだと思うが、祖母は東南アジアよりは中国の悪口をよく言っていたし、自分の見ていたテレビもよく中国をけなしていたが、自分は不思議と中国には好感情を抱いている(もちろん無意識の心の中では差別感情が存在しているだろうが)。色々な場面で悪いイメージを刷り込まれた中国よりも、それほど悪いイメージを刷り込まれていない東南アジアのほうを差別するという自分の心はどういうわけだろうかと思う。たぶん、中国は隣国なので良くも悪くも「情報」が入ってくる。だから親しみやすい部分がある。ところが東南アジアはあまり「情報」が入ってこない。ほとんど「知らない」。どのような国なのか中国よりもイメージが曖昧模糊としている。「無知」が差別に繋がっているのではないか、と思う。なのでこれからは東南アジアのことを「知る」努力を積み重ねて行こうと思う。


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祖母はよく中国、東南アジア、沖縄の離島の悪口を言っていたが、沖縄を悪く言うナイチャーのことを嫌っていた。美空ひばりが「沖縄の人は野蛮。家が狭いし汚い。豚小屋みたい」と何かの番組で言っていたらしく、何十年経っても祖母はそのことを覚えていて、ひどく嫌っていたらしい。
沖縄を悪く言われたくないのなら、人のことを悪く言うのをやめるしかない。


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