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ぼやき

   今日は心療内科クリニックの外来に行って来ました。
   自分は主治医に自分の好きな映画DVDを貸したりしています。
   前回の外来の際に、イラク解放人質の苦悩を描いた映画『バッシング』(小林政広監督。占部房子主演)を貸したのですが、今日、「どうしてあの映画は、あんなに画質が悪いの?」と聞かれました。
   自分としては、とても意外な質問でした。ああいう低予算映画にありがちなフィルムで撮られた映画を見慣れていたからです。
   『バッシング』はたぶんデジタル全盛の時代に、あえて意図的にフィルムで撮られた映画だと思います。バッシングされる主人公の疎外感を北海道の寒々とした空気感に乗せて表現しているので、その寒々しい雰囲気を捉えるためにわざとザラザラした質感のフィルムを使うのは当然の事と言えます。確か森田芳光監督もフィルムの味わいを評価していました。デジタルは映画関係者に評判が悪く「情緒もヘッタクレも無い」と酷評する人もいます。
   だけど、もうこれからはフィルムを否定するべき時代であると思います。デジタルはフィルムにあった上辺だけの「雰囲気」を排除します。つまり、上辺の小細工ではなく、内容の真価が問われます。デジタルのおかげで、カンヌ映画祭に出品されるような雰囲気だけで中身の薄い芸術映画は淘汰されるのではないか、と思います。ゴダールも「デジタルは映画の未来を変えるか?」などと問われて沈黙していました。あの沈黙には様々なうがった解釈があるのでしょうが、自分としては、己のマニアックな映画がもう通用しない時代が来てしまったというゴダールの危機感と、それでもなお虚勢を張ってカッコ付けて沈黙を貫くゴダールの権威としての情けなさを感じました。
   映画は詳しくは知らないのですが、カンヌ的なマニアが喜ぶ雰囲気映画なんて淘汰されればいいと思っています。そして内容の充実した判りやすく楽しい映画だけが流行ってほしいと思います。
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