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『小論理学』メモ

『小論理学 上』松村一人訳、岩波文庫。(120~121ページ)

《われわれが論理学で取扱わねばならないのは、純粋な思想、あるいは純粋な思惟規定である。普通の意味で思想と言う場合、われわれは常に純粋な思想とのみは言えぬものを表象する。なぜなら、その場合われわれが考えるのは、思惟されたものではあるが、その内容は経験的であるからである。論理学で言う思想とは、これに反して、思惟そのものに属し、思惟そのものによって生み出された内容以外のいかなる内容をも持たぬのである。かくしてそれは純粋な思想であり、その場合精神は全く自己のもとにあり、したがって自由である。》

ヘーゲルはこの世に思想という物があると想定しているが、思想という概念は経験的な内容であり、そのような物は厳密には存在しないのではないかと思う。既述の通り思想という物は経験的であり特殊的であり、純粋な思惟規定によって濾過すれば、経験的であり特殊的である思想は純粋性によって純粋な物として研磨されて思想は消滅してしまうのではないか。つまり思想という概念を考えるのは時間の無駄ではないかと思う。哲学の目的は思想の創造ではなく思想などといったあらゆる経験的な物や特殊的な物や当為などを取り除いて客観的世界の全体を認識する事にあるのだと思う。
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